クリニックのMEO対策はローカル検索の集患とCV率アップに効果的

2022.4.1

新規開業をする予定の方や、新規患者を獲得したいと考えられている方に向けて、MEO対策について解説する記事です。

 

クリニックの売上を左右する再診率や集患率。

なんとかして高めていきたいと考えても、新聞の折込チラシやポスティング、看板広告の掲示では効果が限られます。

SEO対策を行っても、あまり効果が感じられないこともあるでしょう。

 

今回の記事ではクリニックにとって重要とされるMEO対策について、詳しい実践方法とともに解説していきます。

インターネットの検索でクリニック情報を表示させられるようにして、効率的に集患を行っていきたいと考えている方にとって参考となる記事です。

 

 

クリニックを開業したら欠かせないMEO対策とは

 

クリニックを開業したら、まずはMEO対策が重要となります。

MEO対策はなぜ重要なのか、概要に加えて重要とされる理由について見ていきましょう。

 

MEO対策とは地図検索サービス最適化のこと

 

MEO対策とは、Googleの地図検索における検索結果の最適化を行う施策のことです。

MEOとは「Map Engine Optimization」の略称で、「マップ検索エンジン最適化」のことを指します。

インターネット検索上位対策として有名な「SEO」は、検索エンジンへの最適化を図ることです。

MEOとはSEOの地図検索サービスバージョンと考えるとわかりやすいでしょう。

以上のように地図検索サービスにおいて上位表示させるための施策のことを、MEO対策と言います。

 

MEO対策の重要性とは

 

MEO対策は集患対策に大きな効果を発揮することから重要とされます。

地図検索サービスでユーザーが検索するのは、実際に自分が行ける範囲内のクリニックに絞られるはずです。

地図検索サービスでの上位表示は、エリアを指定したうえでの検索結果となるためコンバージョン率が高いとされています。

もし心療内科の検索であれば、「心療内科」と検索したときよりも、「心療内科 新宿」と検索したほうが、来院率が高くなるのは自然なことでしょう。

MEO対策の重要性とは、商圏内での検索上位表示を目指せることから、新規患者を集める効果が高いことです。

 

クリニックがMEO対策を行うメリット

 

それではクリニックでMEO対策を行うと、どのようなメリットが感じられるのでしょうか。

 

メリット1:SEOより対策が行いやすい

 

MEO対策はSEO対策よりも行いやすく、成果があがりやすいことがメリットです。

集客対策として一般的であるSEOは、各地のクリニック公式サイトなどの他、ポータルサイトなども対象となるため競合が多くなります。

そのためSEOではコストと労力を費やして対策を行わなければなりません。

しかしMEOはユーザーが検索した地域にあり、Googleマイビジネスに登録しているクリニックのみが対象です。

そのため競合が少なく、SEOよりも効果が現れやすくなります。

 

こちらの記事で、クリニックの集患率を高めるSEO対策で実施したいことと注意点をご紹介しておりますのでぜひご覧ください。

クリニックの集患率を高めるSEO対策で実施したいことと注意点

 

メリット2:ローカル検索との相性が良い

 

MEOはローカル検索との相性が良く、地域密着型のクリニックにとって高い効果をもたらします。

地図検索サービスで検索されるのは、ユーザーの自宅から近いクリニックであることがほとんどです。

地域名を含めた検索がされるので、キーワードとの組み合わせた良ければユーザーにとって利便性が高いクリニックとして表示されます。

そのためローカル検索と相性が良いMEO対策は、特に地域密着型のクリニックへの高い効果が期待できます。

 

メリット3:上位3位までの表示でユーザーの目に入りやすくなる

 

MEOでは上位3位までにされることで、圧倒的にユーザーの目に入りやすくなります。

地域名と診療科目を組み合わせた検索結果で3位以内に入れば、Googleマップの検索結果表示で目立つところに表示されるようになるためです。

地域内で特定の診療科目を持つクリニックを探したいと思うユーザーが検索したときに、表示された検索結果をクリックする率は非常に高いと考えられます。

もし上位3位までに入れれば、Googleで検索したユーザーの多くに認知してもらえ、来院も期待できるはずです。

 

メリット4:表示された結果から口コミも確認できる

 

クリニックでMEOにメリットを感じられる理由として、検索結果から口コミが確認できることも挙げられます。

ユーザーは病院やクリニックを選ぶ際に、口コミを重視しています。

さらに株式会社エフェクチュアルが行った調査によると、ユーザーの47.9%は、病院を選ぶ際にGoogleマップの口コミを参考にすると答えているとの結果が報告されました。

 

出典:PRTIMES:【2021年版 定点調査】口コミ・レビューはどのサービスを参考にする? 行くのをやめる点数、参考にするサービスなど、医療、飲食、理・美容室、リラクゼーション、不動産の5業種を徹底調査!

 

口コミの参考元として大きな影響力を持つGoogleマップ。

もし良い口コミが多く投稿されていれば、検索結果を見たユーザーは通院したいクリニックとして自院を選んでくれるのではないでしょうか。

 

メリット5:来院に必要な情報が同時に表示される

 

口コミだけでなく、来院に必要な情報が同時に表示されることもMEOのメリットです。

Googleマップに表示されるクリニック情報には、住所・開院時間・WebサイトのURL・電話番号・混雑する時間帯などが表示されます。

またルート検索も1クリックで見られるので、ユーザーは一目で通院のために必要な情報を把握できるのです。

ユーザーの検索意図は「開院時間が知りたい」「場所が知りたい」「電話をかけたい」などさまざま。

しかしGoogleマップの検索結果で表示される情報を見れば、ほとんどのユーザーが抱く要望が満たされます。

以上のように来院に必要な情報が網羅されている検索結果が表示されることも、MEO対策の大きなメリットです。

 

MEO対策でうまく集患するには

 

クリニックではMEO対策におけるメリットが大きいものです。

しかしMEO対策でうまく集患するには、次のようなポイントを意識することが大切になります。

 

ポイント1:的確なキーワード選定

 

クリニックの集患をMEO対策で実現させるには、的確なキーワード選定を行うことが重要です。

MEO対策の基本は、「地域名 診療科目」もしくは「地域名 症状」とされます。

「地域名 診療科目」であれば、「内科 新宿区」「胃腸科 梅田」など、地域名と診療科目を組み合わせるだけで検索されやすくなります。

新宿区の耳鼻咽喉科なら、「新宿 喉の痛み」「新宿 耳が聞こえにくい」「新宿 鼻詰まり」などのキーワードが考えられます。

的確なキーワード選定をすることで、より高いニーズを持つユーザーに対してクリニックの情報を与えられるようになるはずです。

 

ポイント2:口コミ数とオーナー返信の増加

 

口コミが見られるGoogleマップでは、口コミ数とオーナー返信の増加が集患のカギを握ります。

クリニックは口コミによる集患がしにくい業種ですが、良い口コミが集まれば安心して通院してもらいやすくなるはずです。

また口コミに対するオーナー返信は、クリニックの丁寧さや誠実さを感じさせる大切な要素となります。

ただ良い口コミを増やすためには、やはり診療や対応を丁寧にすることが基本です。

Googleマップで良い口コミを増やし、都度オーナー返信をしていけば新規患者を獲得しやすくなります。

 

ポイント3:Googleマイビジネスの情報登録

 

MEO対策で集患を行うなら、Googleマイビジネスの情報をできる限り登録しておくことも欠かせません。

情報を多く登録するほど、キーワードとの関連性が高まるためです。

Googleマイビジネスではクリニック名や診療時間、住所、電話番号などの基本情報から、写真、予約リンク、症状の説明などの情報も登録できます。

Googleマイビジネスに登録したなら、できる限り多くの情報を詳細に登録するようにしましょう。

 

Googleマイビジネスの登録方法

 

クリニックのMEO対策に欠かせないのが、Googleマイビジネスへの登録です。

まだ登録されていない方に向けて、Googleマイビジネスへの登録方法をご紹介していきます。

 

Googleマイビジネスに登録するには、まずはGoogleアカウントに登録しなければなりません。

Googleアカウントの作成は、Googleの検索トップページにアクセスして、右上に表示される「ログイン」をクリックします。

するとアカウント作成画面になるので、アカウント作成で「ビジネスの管理用」を選択して「次へ」をクリック。

名前やユーザー名、電話番号などを入力したら手順に従って手続きを進めください。

 

Googleアカウントの作成が完了したら、次はクリニック情報の登録を行いましょう。

Googleマイビジネスにアクセスしたら、ビジネス名・ビジネスカテゴリ・店舗住所を指定して、Googleマップ上でマーカーを配置します。

そしてナレッジパネルに表示される、クリニックの詳細情報を入力すれば完了です。

 

Googleマイビジネスへ登録する際の注意点

 

Googleマイビジネスに登録する際には、次のようなポイントに注意してください。

 

注意点1:ビジネス名はルールに従って登録

 

Googleマイビジネスのビジネス名は、ルールに従って登録しましょう。

基本として半角100文字・全角50文字以内で、キャッチフレーズなどを含まない正式名称で登録しなければなりません。

また特殊文字や登録商標マーク、ビジネス名すべてのローマ字大文字表記、必要のないスペースが使えないこともルールのひとつです。

 

注意点2:マーカーピンを正しく設定する

 

クリニックのマーカーピンを正しく設定することも注意点です。

Googleマイビジネスでは住所から割り出した位置にマーカーを設定します。

しかしまれに、正しい位置が指定されないこともあるのです。

登録した後はマーカーピンが正しい場所に設定されているか確認し、もしずれていたら修正を行ってください。

 

MEO対策はクリニック集患に大きな効果をもたらす

 

いかがでしたでしょうか?

この記事を読んでいただくことで、クリニックのMEO対策がご理解いただけたと思います。

クリニックのMEO対策を行いたいと思われているなら、親身に寄り添うサポートを提供するプラザ薬局へとご相談ください。

 

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