医院開業した場合の年収はどれくらい?勤務医との違いはある?

2021.7.29

医院開業をすると、それなりに高額な年収を得られるイメージを持つ方も少なくありません。
せっかく勤務医から卒業して開業医になったなら、勤務医時代よりも高額な収入を得たいと思うのも当然でしょう。

しかし、診療科目によって年収はさまざまです。
また、開業医ともなれば支出も多いため、しっかりと経営ができる人でなければ思ったような年収が得られないケースもあります。
医院開業をする前に、開業医の年収や支出を知っておくことで、開業後の生活や流れがイメージできるでしょう。

本記事では、医院開業した場合の年収について、勤務医や診療科目ごとの違いも含めて紹介します。

診療科での違い

開業医の中でも最も年収が高いとされているのが美容整形外科です。
中には年収1億を超える開業医もいるほどで、その背景には自費診療が多い点や一回あたりの治療費が高いという点があげられます。

続いて年収が高いのが美容皮膚診療を導入した皮膚科です。
美容整形外科よりは少ないものの、シミのケアや美肌サポートなどはリピーターが多いことから年収が高めになります。

リピーターが多いという面からいえば、精神科や小児科も年収が高い開業医です。
中央社会保険医療協議会が報告した令和元年の「第22回医療経済実態調査」によると、開業医の平均的な年収は約2,347万円となっています。

出典:中央社会保険医療協議会
https://www.mhlw.go.jp/bunya/iryouhoken/database/zenpan/jittaityousa/dl/22_houkoku_iryoukikan.pdf

勤務医との違い

厚生労働省の報告によると、2017年度の一般病院勤務医における平均年収は、約1,490万円となっています。
開業医の平均年収は、約2,347万円ですから、実に1,000万円近く差が開いているのが特徴です。

収入面だけで見ると開業医の方が魅力的だと考える人も多いでしょう。
とはいえ、勤務医と開業医では働き方がまるで異なり、開業医は経営者としての手腕が問われます。
ただ、診療だけをしていればいいというわけにはいかないため、リスクを背負ってでもやっていく意志も必要となるでしょう。
堅実に稼いでいくことを考えると、勤務医の方が賢い選択となる可能性もあります。

開業医の支出

開業医は収入も多いですが、支出もしっかりあるのが特徴です。
主な支出について、項目ごとにまとめていきます。

人件費

開業医の支出として大部分を占めるのが人件費です。
ほとんどの医院ではスタッフを雇わなければ回していけません。
そのため、人件費は欠かすことができない経費です。

物件に関わる費用

家賃や水道光熱費などは、人件費と同じく毎月出ていくランニングコストです。
これらが支払えなくなってしまうと、クリニック自体がストップしてしまうことになります。

広告宣伝費

しっかりと売り上げを出すために必要なのが広告宣伝費です。
紙媒体における宣伝だけではく、最近はwebサイトの設置が必須でしょう。
クオリティの高いサイトを仕上げるためには、プロのwebデザイナーに依頼したり、院内の撮影をプロカメラマンに頼んだりする必要も出てきます。

交際費

経営者同士の横のつながりも欠かせません。
そのため、交際費も開業医の支出における大切なポイントです。
また、勉強会や学会に出席するための費用も確保しておかなければなりません。

医院開業のタイミング

開業医と勤務医との違いを知ったうえで、いつ医院開業をするべきか悩む方もいらっしゃるのではないでしょうか。医院開業に適した年齢やタイミングを知りたい方はこちらの記事もご参照ください。

医院開業に適した年齢やタイミング

開業医の年収は高いけれど支出も多い

いかがでしたでしょうか。
こちらの記事をご覧いただくことで、医院開業における年収がおわかりいただけたかと思います。
診療科目によって差はあるものの、勤務医よりはるかに高収入を得ているのが開業医の特徴です。
しかし、それなりに支出も多く、医師としてはもちろん、経営者としても成果をあげなければいけません。

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