泌尿器科を開業するためのポイントは?注意点も踏まえて解説

泌尿器科を開業するためのポイントは?注意点も踏まえて解説

2021.7.29

全国的に見ても、泌尿器科単体での開業をしているクリニックは少ない傾向にあります。
つまり、競合他社も少ないことから、比較的運営しやすい診療科目といえるでしょう。
とはいえ、開業するにあたってはポイントや注意点をおさえて、慎重に準備をおこなう必要があります。
運営しやすいからといって、安易に立ち上げると失敗してしまう可能性も否めません。

本記事では、泌尿器科を開業するためのポイントや注意点を解説します。
これから泌尿器科を開業したいと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。

泌尿器科の開業資金

泌尿器科を開業するにあたっては、2,000~5,000万円程度の資金が必要となります。
これだけ開業資金に差があるのは、設備をどのようなものにするかが影響してきます。
開業する際に必要となる費用について、項目ごとに解説します。

設備費

泌尿器科では、専門の検査機器が必要となります。
内視鏡は一般的な科目で使うものではなく、泌尿器科用のものを選ばなくてはなりません。
ほかにも膀胱用超音波画像診断装置や尿流量測定装置、尿分析装置など特殊な設備が多いのが特徴です。

これらの設備を、最新のもので揃えようとすると多額の設備費が必要となるでしょう。
また、診断内容によっては特殊な機器を充実させることになり、同じく多くの資金を用意しなければなりません。

設備費を削減するためには、医療設備をリースにするという方法もあります。
その場合は、数社のリース会社から見積もりをとって検討することが大切です。

備品購入費

泌尿器科に限りませんが、最近は電子カルテを導入して管理しているクリニックが増えています。
そのため、機材を導入し設定する費用も考慮しなくてはなりません。
また、レジやコピー機、診察用ベッドなど、一般的な備品も抜かりなく用意するように心がけましょう。
スリッパや文房具など細かいものも多くあるため、購入前にスタッフや患者の動きをシミュレーションしたうえでリストアップすることをおすすめします。

広告宣伝費

泌尿器科の絶対数が少ないとはいえ、新しく開業する場合は宣伝が欠かせません。
地域住民や泌尿器科を探している人に周知するための工夫は、しっかりとおこなうようにしましょう。
紙媒体での広告だけではなく、webサイトを立ち上げて自院の特徴やコンセプトを記載しておくと、患者にもわかりやすくなります。

最近は、自分でwebサイトを立ち上げられる仕組みもありますが、よりわかりやすくするためにはプロの手を借りるのもひとつの手段です。

運転資金

泌尿器科を開業したのち、短くとも1~2年程度の運転資金は用意しておく必要があります。
すぐに人気のクリニックになれば問題はありませんが、有名になるまではなかなか患者が増えないという可能性も否めません。

また、スタッフを雇えば、患者が少ない時期でも給料を払う必要があります。
こういった人件費も踏まえたうえで、余裕を持った資金繰りをすることが大切です。

泌尿器科の平均年収

泌尿器科で開業医の場合は、年収が2,500万程度といわれています。
他の診療科目と比べても大差はありませんが、診療内容によってはより高額な年収になる可能性もあります。
例えば、人工透析をおこなう場合は高度なスキルや経験を必要とすることもあり、収入もそれだけ高くなるでしょう。

特に、最近は透析を導入する患者が増加傾向にあるため、透析の窓口は365日休むことなく開けておく必要があります。
そのため、なかなか休暇を取りにくいというデメリットはありますが、収入には反映するのが特徴です。

泌尿器科の診療報酬

泌尿器科に限ったことではありませんが、近年の診療報酬改定によって出来高算定だった診療報酬から、包括化への移行がなされています。
これにより、全体的な診療報酬は減少傾向にあるのが現状です。
泌尿器科では、どのような検査を導入するかで随分と診療報酬も異なります。

泌尿器科を利用する患者の多くが男性であることから、泌尿器以外の診察をおこなっているケースもあるでしょう。
例えば、性機能低下の原因ともいわれている禁煙外来の診察を取り入れている泌尿器科もあります。

泌尿器科の内装や必要な広さ

泌尿器科を開業するにあたっては、おおよそ40坪程度の広さがあれば十分だといわれています。
患者が快適に利用するためには、内装に関しては細心の注意を払う必要があるでしょう。
項目ごとに内装のポイントを紹介していきます。

入りやすいデザイン

泌尿器科は、受診するのに恥ずかしさを感じる人が多く、少し入りづらいクリニックといわれています。
こういった背景もあり、最近は女性専用の泌尿器科も見かけるほどです。
そのため、いかに入りやすい印象を持ってもらうかが大きなポイントとなります。
デザインや色合いを工夫して、一見すると泌尿器科とは思えないような外観にするのもひとつの手段です。

動線や待合室の工夫

患者が持つ「恥ずかしい」という気持ちを考慮したうえで、待合室や動線を工夫するのは、泌尿器科において欠かせないポイントです。
例えば、待合室と診察室の動線を、入る人と出る人で分けるといった、患者同士が接触しない配慮があると喜ばれるでしょう。

また、診察室での声が待合室に漏れないように、診察室の壁を天井まであるタイプにしたり、防音設備を整えたりするのもおすすめです。
待合室では、患者同士のプライベートを保てるように、スペースを広くとるのもよいでしょう。

レイアウトについて

泌尿器科の検査は、かなりプライバシーに配慮しておこなう必要があります。
さらに、診療するうえで検査項目が多いのも特徴であり、患者が院内を移動することも多いでしょう。
そのため、各部屋のレイアウトもこだわっておくことが大切です。
プライバシーを保ちつつ流れのいい配置になるように注意を払いましょう。

開業立地のポイント

泌尿器科に通うところを、ほかの人に見られたくないといった患者も少なくはありません。
そのため、患者が一般の人と接触しないような立地に開業するのもひとつの方法です。
ビルの2階以上のスペースや大通りに面していない物件を選ぶとよいでしょう。

また、外科的治療が必要となる患者や不妊治療をおこなっているケースなどは、他の病院との連携が欠かせません。
できれば、連携をとる病院から、アクセスがよい立地の方が便利なパターンもあるでしょう。

泌尿器科に通う年齢層で考えると、前立腺肥大や尿疾患などは高齢者が比較的多い傾向にあります。
患者の層によっては、駅やバス停から近い立地を選ぶのもポイントとなるでしょう。

これらのポイントを踏まえて、実際に開業したいエリアにおける人の流れをリサーチしたうえで物件を絞っていくことが大切です。
加えて、自院がどのようなコンセプトを持って運営したいかをまとめるのも忘れないようにしましょう。

医院開業物件一覧

開業立地のポイントを理解できたところで、実際にどのような物件があるのかイメージを膨らませることも重要です。
医院開業物件一覧はエリアや診療科目だけでなく、物件の募集状況も見ることができます。ぜひご参照ください。

プラザ薬局の医院・クリニック開業実績はこちら

泌尿器科は患者の気持ちに寄り添って開業しよう

いかがでしたでしょうか。
この記事を読んでいただくことで、泌尿器を開業するためのポイントや注意点がおわかりいただけたと思います。
患者の気持ちに寄り添って、どのようなクリニックにすればよいかをシミュレーションしながら準備を進めていきましょう。

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