医者はやりがいや魅力が溢れる仕事
2022.2.1
「医師」は昔から子どもたちに人気の職業です。
「学研教育総合研究所」が2019年に実施した「小学生の日常生活・学習に関する調査」では、小学生男子が将来就きたい職業の第6位に、女子ではなんと第4位に「医師」がランクインしています。
医師を題材としたドラマも多く、華やかなイメージから憧れる子どもたちも多いでしょう。
しかし、現実には業務時間が長く体力的にハードな仕事ですし、命を預かるプレッシャーもあり、責任の重い職業です。
現役で働いている医師たちはどんなところにやりがいや魅力を感じているのでしょうか。
本記事では、医師の仕事のやりがいや魅力、また開業医としての魅力をご紹介しています。
医師の仕事のやりがい
医師は一般的に年収が高い仕事のイメージがあります。
しかし、精神的にも肉体的にもハードなため、実際の仕事量に対して割に合わないと感じている医師も少なからずいるようです。
それでも続けていけるのは、やはり他の職業では味わえないやりがいがあるからでしょう。
医師のやりがいとはどんなものなのでしょうか。
医師の7つのやりがい
- 命を救える・人の役に立てる
- 責任と充実感がある
- 実力や経験が形になる
- 新しい発見がある
- 命の誕生に立ち会える
- 患者さんやご家族に感謝される
- 地域に貢献できる
それぞれ詳しく解説していきます。
医師のやりがい①命を救える・人の役に立てる
医師のやりがい1つ目は、命を救える・人の役に立てることです。
医師以外の他のスタッフは原則として医師の指示のもと業務を行います。
医師は患者さんの健康上の問題を改善し、悪化を防ぐために責任を持って最善の治療法を判断し、対処していきます。
痛みや心身の不調があると誰でも辛いものです。
少しでも改善しようと藁をも掴む思いで病院を訪ねる患者さんも少なくはないでしょう。
医師の判断で行った治療が成功し、患者さんに笑顔が戻れば、医師にとってこれほど嬉しいことはありません。
そこにやりがいを見出している医師もたくさんいらっしゃいます。
医師のやりがい②責任と充実感がある
医師のやりがい2つ目は、責任と充実感があることです。
時として命にかかわる疾患に対応することもあります。
手術が無事に終わって、ホッとしたような表情の患者さんを見た時に何ともいえない充実感を得られるでしょう。
医師のやりがい③実力や経験が形になる
医師のやりがい3つ目は、実力や経験が形になることです。
若い時は知識や経験が不足していて不安になることもあります。
それでも年月を積み重ね、転科や転職なども経験することで、幅広い知識を得られます。
医師のやりがい④新しい発見がある
医師のやりがい4つ目は、新しい発見があることです。
IT技術の進化に伴い、遠隔操作での手術も行われるようになってきました。
何歳になっても新しい発見ができ、その度に成長を実感できるのもやりがいの1つでしょう。
医師のやりがい⑤命の誕生に立ち会える
医師のやりがい5つ目は、命の誕生に立ち会えることです。
産婦人科の医師に限られてしまうかもしれませんが、命の誕生に立ち会えるのも医師としての醍醐味でしょう。
出産といっても安産のケースばかりではなく、途中で命を落としてしまう場合や超未熟児で生まれる場合もあるかもしれません。
それほど生命の誕生は神秘的であり、出産には1つ1つの家族に感動のドラマがあります。
嬉し涙やもらい泣きをするシーンもあるようです。
医師のやりがい⑥患者さんやご家族に感謝される
医師のやりがい6つ目は、患者さんやご家族に感謝されることです。
命にかかわることのないケガや病気でも、患者さんやご家族にとっては重大な問題であるケースもあります。
早期発見や最善の治療を提供できれば、患者さんの精神的・肉体的負担が減り、支えるご家族からも感謝されるでしょう。
医師のやりがい⑦地域に貢献できる
医師のやりがい7つ目は、地域に貢献できることです。
地域密着の開業医なら、日々患者さんを丁寧に診察していけば、「何かあればこの先生へ」と頼られ、地域になくてはならない存在になるでしょう。
また、超高齢化社会において、ご高齢で歩けない方などの訪問診療を行う医師も増加しています。
そうなれば、ますます地域に欠かせない存在となり地域への貢献度が高くなっていきます。
地域の小学校や幼稚園などの健康診断を依頼されることもあり、たくさんの子どもたちの健康を支える仕事にやりがいを感じる医師も多いようです。
医師に向いている人
医師に向いている人とはどんな人なのでしょうか。
医師に向いている人
- 向上心・好奇心がある
- 誠実である
- 粘り強い
順番に解説します。
向いている人①向上心・好奇心がある
向いている人の1つ目の特徴は、向上心・好奇心がある人です。
医学は日進月歩日々進化しています。
どんな診療科であれ、新しい治療法や新薬の情報を集め、取り組もうという姿勢が大切です。
向上心や好奇心が医師の仕事を続けていく上での原動力になります。
向いている人②誠実である
向いている人の2つ目の特徴は、誠実な人です。
近年では上から目線で診察をする医師より、患者さん一人ひとりの気持ちに寄り添ってくれる医師が求められています。
万が一、治療の結果が残念な形になってしまったとしても、誠心誠意対応すればご家族からも感謝されるでしょう。
向いている人③根気強い
向いている人の3つ目の特徴は、根気強い人です。
原因不明の病気や新しく流行する感染症など、いくら医学が進歩したとはいえ解明されていない病気もまだたくさんあります。
1つの研究を何十年続けても思ったような成果が出ない場合もあるでしょう。
それでも根気強く研究を続けていく医師がいるおかげで医学は進歩しています。
医師に向いていない人
一方、医師に向いていない人とはどんな人なのでしょうか。
医師に向いていない人
- お金儲けをしたい
- コミュニケーション能力がない
- だらしない
1つずつ見ていきましょう。
向いていない人①お金儲けをしたい
向いていない人1つ目の特徴は、お金儲けをしたいとだけ考えている人です。
医師の収入は一般的なサラリーマンより高いです。
その点だけを重視し、患者さんよりお金儲けを優先しようとする人は医師には向いていないでしょう。
向いていない人②コミュニケーション能力がない
向いていない人2つ目の特徴は、コミュニケーション能力がない人です。
勤務医にしても開業医にしても、他の医師やスタッフと円滑にコミュニケーションが取れないと診療にも支障をきたします。
地域に密接した開業医などはなおさら患者さんとのコミュニケーションが重要です。
向いていない人③だらしない
向いていない人3つ目の特徴は、だらしない人です。
医師はmg単位の投薬が必要です。
手術も綿密な計画のもと実行されます。
そのため、いい加減だったり、雑な対応しかできなかったりすると医師としての資質に疑問が生じるでしょう。
開業医としてのやりがい
次にご自身で開業した場合の医師としてのやりがいを見ていきましょう。
開業医としての5つのやりがい
- 収入は自分次第で決まる
- 診療方針・医療機器の決定権がある
- 組織のしがらみがない
- 地域に貢献できる
- 自由な働き方ができる
それぞれについて説明します。
開業医のやりがい①収入は自分次第で決まる
まず開業医のやりがい1つ目としてあげられるのは、収入面です。
勤務医として働くならば、毎月安定した給与が保証されている反面、どんなに忙しく業務をこなしても給与が大きく上がったり下がったりすることはないでしょう。
その一方で、開業医となった場合は、収益−支出が利益となります(個人クリニックの場合)。
ご自身の努力がそのまま報酬という成果になり、働けば働いた分だけ収入も上がっていくので、開業医として働くことへのモチベーションアップに繋がります。
開業医のやりがい②診療方針・医療機器の決定権がある
開業医のやりがい2つ目は、診療方針・医療機器の決定権があることです。
勤務医の場合、勤務先の病院もしくは所属する法人の方針に従った機器や薬を使った診療を行わなければなりません。
一方、開業医はどんな医療機器を用いて、どんな診療方針でやっていくのかなど、自身の思い通りに決められます。
また、時代の変化に伴い、診療方針になんらかの変化があった場合、自由に変更可能です。
開業医のやりがい③組織のしがらみがない
開業医のやりがい3つ目は、組織のしがらみがないことです。
勤務医では、病院や法人が決定した組織図のもと、決められた場所で与えられた仕事をすることになります。
上下関係や横との繋がりも重要になってきます。
そうしたしがらみにとらわれるのが苦手な方は、開業医になれば自由にのびのびと業務に集中できるようになるでしょう。
開業医になると、どの職種でスタッフが何名必要なのか、どのように求人を出して採用に至るのかなど、すべてを自身の責任と判断で決定していきます。
そうしていくことで、自分の理想の組織を作り出せるようになるのです。
開業医のやりがい④自由な働き方ができる
開業医のやりがい4つ目は、自由な働き方ができることです。
常勤の勤務医ですと基本的に決められた勤務時間をこなしながら、ある程度規則的な生活リズムで働きます。
有給休暇を利用できる環境なら計画的に休みを取得可能です。
開業医になると、診療時間や休診日、臨時の休診日に至るまですべてを自身で決められます。
また、非常勤の医師を雇うことで、毎週月曜日はその医師に任せて自身は専門分野の勉強時間などに充てられるでしょう。
医師という仕事の魅力
次に医師という仕事の魅力について考えてみましょう。
医師の仕事の3つの魅力
- 社会的地位が高い
- 収入が多い
- 知識や技術を活用し成長できる
3つの魅力について解説します。
魅力①社会的地位が高い
医師の魅力1つ目は、社会的地位が高いことです。
医師になるのは簡単ではありません。
医学部の難関試験を突破し、6年間教育を受け、医師国家試験に合格後、さらに2年以上臨床研修医としての経験を積む必要があります。
そのため、一般的には下記のような認識認識があり、周囲から尊敬される存在になるでしょう。
一般的な医師のイメージ
- 医師になるのは難しい
- 幅広い知識が豊富
- 人間性に優れている
- 社会貢献度が高い
医師としての実績や高度なテクニックも伴っていれば、口コミで噂が広まり、新規の予約がなかなか取れなくなるなど、遠方から足を運んでくれる患者さんも増えるかもしれません。
加えてTVや雑誌に取り上げられれば、ますます医師としての仕事の魅力を感じるでしょう。
魅力②収入が多い
医師の魅力2つ目は、収入が多いことです。
医師の生涯年収はパイロットに次いで第2位の約3.5億円となっています。
国家公務員の生涯年収が約1.9億円なので倍近い年収です。
また、非常勤で働くと平均時給は1万円といわれています。
普通のサラリーマンでは得られない金額でしょう。
そのため、医師は肉体的にも精神的にもハードワークで辛いと思っても、収入にやりがいを感じる医師も少なからずいらっしゃいます。
魅力③知識や技術を活用し成長できる
医師の魅力3つ目は、知識や技術を活用し成長できることです。
医師として働いている知識や経験があれば、さまざまな仕事をこなせます。
例えば下記のような専門家としての立場を活かした仕事も舞い込んでくるかもしれません。
医師の立場を活かした仕事
- 専門書の執筆
- コメンテーター
- コラムニスト
- 医療専門ライター
また、医療の進歩で、最先端の知識を得て新しい医療分野へのチャレンジもできます。
最新の技術を駆使して世界中の多くの人々を救えるかもしれないのは、医師という職業の大きな魅力にといえるでしょう。
医師の仕事はやりがいに満ちている
いかがでしたでしょうか。
医師の仕事は肉体的、精神的にもハードな反面、他の仕事では得られない喜びややりがいを感じられます。
また、医師としてのやりがいと開業医としてのやりがいは同じように見えて、実は違う部分も多くあるのがわかりました。
勤務医でも開業医でも命を救え、人の役に立てるところは同じです。
どちらの働き方が自身に合っているのか、一度考えてみるのもいいのかもしれません。
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