医院開業におけるキャッシュフローの重要性

2021.12.10

 

近年では世の中の情勢変化が激しく、大きな企業でも決して安泰とはいえない状況になってきています。

現代において事業を始めて継続していくには、資金繰りに関してしっかりとした認識を持つことが重要でしょう。

それは、医院の開業においても同様です。

医院を経営していくためには、医師としての腕だけでは不十分だといえます。

事業継続の基本となる、「キャッシュフロー」に関する認識をしっかりと持つことが求められるでしょう。

そのためこの記事では、医院開業におけるキャッシュフローの重要性について解説します。

 

黒字倒産が起きてしまう理由

 

事業が破綻する原因は、実は赤字のせいだけではありません。

 

上記のようにいわれても、なかなかピンとこない方も多いかもしれません。

たとえ赤字になっても、資金調達がうまくいって手元に現金が残る状態を作り出せれば、事業を続けることはできます。

しかし、資金繰りができなくなってローンの返済といった毎月の固定費を捻出できなくなることで、事業が続けられなくなるのです。

 

資金繰りがうまくできない状態であれば、たとえ利益が出ていたとしても破綻することはあり得るでしょう。

たとえば、仕入れを行って売り上げを出す一般的な業態で考えてみましょう。

この場合もし十分な売り上げがあっても、仕入れ代金の支払いが今月で売り上げの入金が翌々月であれば資金繰りは苦しくなります。

 

利益が出ているのに事業が破綻してしまうことを、「黒字倒産」と呼びます。

黒字倒産は一般的な事業でも起こりえることであり、もちろん医院の経営においても例外ではありません。

 

利益とキャッシュは違う

 

ここで意識していただきたいのが、利益とキャッシュとは別のものであることです。

 

取引によって売り上げが出て、将来代金をもらえる予定の金銭ことを「売掛金」と呼びます。

つまり売掛金だけがどんなに増えたとしても、手元にはお金が入っていない状態になります。

この状態が長引けば、固定費の支払いなどに追われて徐々に資金繰りが苦しくなってしまうでしょう。

 

医院の経営に関して考えてみましょう。

医院における収益の大部分は、保険からの診療報酬です。

健康保険での受診が一般的である日本では、窓口で医院が受け取れる報酬は全体の1~3割程度にしかなりません。

残りの大半は国保連合会に請求し、審査を受けたうえで支払いに至ります。

そのタイムラグはおよそ3か月あり、その間は売掛金のまま手元に収入が入らないことになってしまうのです。

 

事業を行ううえでは、「収益が上がったこと」と「キャッシュが手元に入ること」は別であるとの認識を持つ必要があるでしょう。

 

開業スタートから綿密なキャッシュフロー計画を

 

キャッシュフローに関しては、特に開業スタートから綿密な計画を立てることが大切です。

開業当初は資金があまり潤沢ではないことに加えて、資金繰りに関してあまり高い意識を持てない経営者も多いためです。

 

加えて、開業から3か月~半年程度経つと、想定外の出費が発生することも少なくありません。

設備の不具合や人手不足による追加の人材採用など、当初予定していた以上のコストがかかることも、視野に入れておくことが大切です。

 

こうした実情も踏まえて、開業にあたってはキャッシュフローを重視した事業計画書を作るようにしましょう。

キャッシュフローの悪化は事業失敗の大きな引き金になる可能性があることを認識し、早め早めの対策を打つことが求められるのです。

 

医院開業においてキャッシュフローの認識は重要です!

 

いかがでしたでしょうか?

この記事を読んでいただくことで、医院開業におけるキャッシュフローの重要性がご理解いただけたと思います。

資金繰りは事業継続において非常に重要であるため、開業当時は特に気を付けるようにしましょう。

 

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