医院開業と薬局の関係性とは?院外処方と院外処方はどちらを選ぶ?

2021.7.29

どんな診療科目においても、医院開業をすれば薬局との関係は切り離せません。
以前は院内処方が一般的でしたが、近年は院外処方が主流となり、医薬分業が進んでいることがわかるでしょう。
この流れは、院外処方を選択する医院が増えたことに要因があります。

開業するにあたって、院外処方と院内処方との違いは気になるところです。
薬局とクリニックにおける関係性がわかれば、医院を開業するための場所を探すことにも大きく影響してくるでしょう。

本記事では、医院開業と薬局の関係性を、院外処方や院内処方の説明と合わせてご紹介します。
開業した際に、損をしないためにもぜひ参考になさってください。

院内処方と院外処方の違い

医院開業するにあたって、薬の処方をどのようにするかは迷うところです。
院内処方と院外処方のそれぞれの違いを把握しておくと、選択しやすくなるでしょう。

院内処方について

診察を受けた医療機関で薬をもらうことを院内処方といいます。
院内処方は、患者が薬局に行く手間がなく、会計も一度で済む点がメリットでしょう。
また、処方された薬や飲み合わせをチェックできることから安全面も高いといった特徴があります。

一方で、院内での待ち時間が長くなる点や、複数の医療機関で診察を受けている場合は管理が難しいといったデメリットもあります。
医院においても、在庫を抱えてしまうリスクや調剤に関わる人件費が必要となる点がデメリットといえるでしょう。

院外処方について

診察を受けた医療機関で処方箋を受け取り、最寄りの調剤薬局で薬をもらうのが院外処方です。
院外処方を取り入れることで、医師は診察に専念することができます。
また、薬局で薬剤師による説明を十分に聞くことができるのも院外処方のメリットといえるでしょう。
医院で取り扱う薬よりもバリエーションが豊富なため、ジェネリック医薬品に変更してもらうことも簡単にできます。

一方で、薬によっては院内処方された場合よりも高額になるケースも考えられるでしょう。
この背景には、薬局において薬歴を記録したり、服薬指導をおこなったりする点があげられます。
また、患者からすると2軒立ち寄る必要があるため、面倒に感じる人も多いのが事実です。

収支面

院外処方が普及しているのには、収支面におけるクリニック側のメリットが大きいことがあげられます。
処方箋料は、院外処方の方が高い診療報酬に定められているためです。
また、薬剤購入費や人件費などの支出もなくなるため、トータル的な収支を見ても、院外処方のメリットがあるといえるでしょう。

とはいえ、院内処方にも収支面のメリットがあります。
薬価差益と呼ばれる利益で、安く薬を仕入れると、差額がクリニックの収入になります。
しかし、現在は医療費削減の風潮もあり、公的価格とされる薬価は差益がほとんどなくなっているのが現状といえるでしょう。
そのため、院外処方を選択するクリニックが多いのも頷けます。

患者の利便性

患者の利便性で考えると、一見院内処方の方が一箇所で済むので便利に思えます。
しかし、高齢者や体の弱い人の場合、複数のクリニックに通っているケースも少なくありません。
その場合、かかりつけの薬局を持つことで、全ての薬を管理してもらえることから、院外処方が便利だと考える人もいます。
どのようなスタイルでクリニックや薬局と付き合っていくかによって、利便性が変わるので一概にはいえません。

医院開業は薬局からのアクセスも大事

いかがでしたでしょうか。
こちらの記事をご覧いただくことで、医院開業と薬局との関係が見えてきたのではないでしょうか?
主流となっている院外処方を選ぶなら、薬局からのアクセスがいい立地に医院を開業することをおすすめします。

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