資格とお仕事内容
「薬剤師になるにはどうすればいいの?」「資格取得後はどこで働くの?」など、こちらでは薬剤師の資格取得に関する情報と、その仕事内容について具体的にご紹介します。
薬剤師の資格を取るには
薬剤師になるには「薬剤師国家試験」に合格しなければなりません。
薬剤師国家試験の受験資格
法律「薬剤師法第15条」により、以下のように受験資格が定められています。
1. 学校教育法に基づく大学(短期大学を除く)において薬学の正規の課程を修めて卒業した者
2. 外国の薬学校を卒業し、又は外国の薬剤師免許を受けた者で厚生大臣が前号に掲げる者と同等以上学力及び技能を有すると認定したもの
薬剤師免許の申請
薬剤師の免許申請には、以下の書類等を各保健福祉事務所に提出しなければなりません。
手数料
収入印紙 30,000円
あらかじめ最寄りの郵便局にてお買い求めください。
提出書類
申請書
用紙の予備は各保健福祉事務所にあります。
診断書
申請日より遡って3カ月未満のもの。
例)3月1日申請の場合、12月1日以降のもの。
※用紙の予備は各保健福祉事務所にあります。
登録済証明書用ハガキ
万一紛失された場合には、官製ハガキを提出してください。
その場合、裏面には何も記入しないでください。
戸籍抄本
申請日より遡って6カ月未満のもの。
例)3月1日申請の場合、9月1日以降のもの。
成年後見登記されていないことの証明となります。
仕事内容
様々なフィールドで活躍する薬剤師。こちらでは、実際どのような仕事に就き、どういった業務に携わるのかを具体的にご説明します。
薬局薬剤師
薬局に勤務し、調剤やお薬の販売、患者様の薬歴管理などを行います。
薬の服用歴の管理
患者様ごとに薬の記録「薬歴」を取ります。これまでにどのような薬を飲んだことがあるか、副作用が出たことがあるお薬は何かなどが分かる大切な記録です。
薬の情報提供
患者様にお薬を安全に服用していただくために、お薬の情報をご提供します。
副作用が起こった時の情報を集め、患者様に伝えるほか、医師に薬の効き目や安全性、品質などの情報を伝えます。
調剤
処方箋に基づき、患者様のお薬をそろえます。
その際、お薬を飲みやすくする工夫なども施しています。
製薬企業薬剤師
製薬会社に勤務し、新薬の開発・研究、品質管理などに携わります。また、今後役立ちそうな薬成分の効き目や安全性を確かめる臨床試験のコーディネーターなどに従事します。
卸売業薬剤師
薬はただ薬局や病院に運ばれているわけではありません。正しく使われるように、薬剤師が情報を整理したうえで運ばれています。
このように、卸売販売メーカーに勤め、医療機関へのお薬の販売・保管管理業務に携わる薬剤師を卸売業薬剤師と呼びます。
公務員薬剤師
県庁や厚生センター、研究所に勤める者を公務員薬剤師といいます。
主に薬事法、食品衛生他、感染症法に基づく取り締まりや行政指導、試験検査、医薬品研究などに従事します。
病院薬剤師
病院に勤務する薬剤師です。調剤をはじめ、患者様の薬歴管理、服薬指導、臨床検査などを行ないます。
学校薬剤師
子どもたちが安心して学校生活を行なえるよう、給食、空気、水道水、プールなどの衛生検査を行ないます。理科室の薬品や保健室の薬の管理も担当業務です。