医院開業に適した年齢やタイミング

2020.12.14

医院を開業したいと考えても、資金やマネジメント能力の面で「まだ早いかな」とためらってしまう医師もいるでしょう。医院の開業はタイミングの難しい大きな決断ですが、現在活躍している医師たちは何歳のときに開業したのでしょうか。
開業に適した年齢やタイミングを知っておくことで、それに向けた準備やライフプランの設計がスムーズに進むようになります。今回は、医院開業に適した年齢やタイミングについて解説していきます。

医院開業の平均年齢は42歳

日本政策金融公庫の調査によると、新規開業の平均年齢は42.4歳であることがわかっています。[注1]
このことから、病院などで一定期間を経たあとに開業している医師がほとんどだということが予想できます。
また社団法人 日本医師会の調査によると、新規開業の動機としては以下の内容が多かったことが判明しています。[注2]

 

  1. 理想の医療の追求(42.4%)
  2. 将来に限界を感じた(35.1%)
  3. 経営も含めたやりがい(26.3%)
  4. 精神的ストレスに疲弊(21.0%)
  5. 過重労働に疲弊(18.6%)

労働環境を理由として挙げている医師もいますが、勤務医として腕を磨いた医師がステップアップとして医院開業を検討するケースが多いことがわかります。この結果から見ても、ある程度の経験を積んでから開業を視野に入れるのが一般的な流れだと言えるでしょう。
とはいえ、若くして開業する医師が多いのも事実です。2015年時点の調査では、30代に開業する医師の割合が35.8%ともっとも多く、次に多いのが40代の34.2%という結果が出ています。29歳以下で開業する医師も、7.4%の割合でいました。
40代でなければ医院が開業できないというわけではなく、若い世代でもしっかりと準備を行えば十分に開業は可能です。

医院開業に適したタイミングはいつ?

医院開業の平均年齢は42歳でしたが、現実的に考えるとどのタイミングで開業するのが最も適しているのでしょうか。
医院開業に適したタイミングについて詳しくみてきましょう。

30代後半~40代前半の開業がおすすめ

医院開業に適したタイミングは、医師として腕を磨いた30代後半~40代前半です。なぜなら、開業医として働くとなるとマネジメント感覚を身につけることが必須であるためです。
若い頃に医師としての技術を磨きつつマネジメントについて学ぶこともできますが、想像以上に大変な毎日を送る必要があります。医師として自信がついてきた30代後半であれば、日頃の業務とマネジメントの勉強や資金計画作成などの準備が並行しやすく、余裕を持って開業準備ができるでしょう。

いち早く開業したほうがいいケースも

もしも「ある程度資金ができて生活に余裕ができたら開業しよう」と悠長に考えている場合は、注意が必要です。医院の経営を軌道に乗せるにはある程度の期間を要するため、万全のタイミングを待って開業すると、経営が軌道に乗る頃には高齢になっている可能性もあります。
昨今は医院の数が増加している影響から、競合に先を越されて患者を囲い込まれる前に、いち早く開業をしたいと考える医師も増えてきています。医院を開くのに有利な開業敵地はどんどん減少しているため、地域によってはすぐにでも行動に移すべきケースもあるのです。
また近年見られる医療費抑制の流れから、開業資金の回収は期間が長引くほど不利になっていくことが予想されます。そのため万全のタイミングを待っていては、開業のもとが取れなくなってしまう可能性もあるのです。
このように、医院開業のベストだと言われているタイミングは30代後半~40代ですが、場合によっては早く準備を始めたほうがいいこともあります。自分で最善のタイミングを判断できないときは、開業支援業者などに相談してみてもいいかもしれません。

高齢になってから開業するリスク

最近は医師の高齢化が進み、60代で開業する医師も増えてきました。[注3]いくつになってもチャレンジできるのが医院開業の強みですが、高齢になってから開業することにはリスクもあるため注意が必要です。
50代や60代は医師としての経験が豊富で腕前も磨かれた年代ですが、開業して医院をマネジメントするとなると話は別です。医師として優れていても経営に関しては非常に低い経験値からのスタートとなるため、気力的にも体力的にも負担が大きくなってしまうケースがあります。
軌道に乗らなくて閉院した場合、転職先が見つかりにくくなってしまうというリスクも考えられるでしょう。そういった意味でも、30~40代のうちに開業しておくことがおすすめなのです。

医院開業の年齢やタイミングに迷ったらプラザ薬局へ!

医院開業の平均年齢は42歳ですが、医院増加や医療費抑制の影響からもっと早く開業したほうがいいケースもあります。高齢になってからの開業は体力面でも気力的にも負担が大きいため、開業のタイミングについては慎重に検討するようにしましょう。
医院を開業する年齢やタイミングに迷ったら、ぜひプラザ薬局までご相談ください。「調剤薬局」という立場を活かし、ドクターと同じ目線で医院開業支援をいたします。
[注1][注3]日本政策金融公庫「2015年度新規開業実態調査」
[注2]社団法人 日本医師会「開業動機と開業医(開設者)の実情に関するアンケート調査」