脳神経外科の医院開業をするためのポイントと注意点について


脳神経外科は、MRIを導入して本格的なリバビリをおこなうためのクリニックと、大掛かりな設備は導入せずに神経内科に特化した診察をおこなうケースにわかれます。
最近は脳神経外科として医院開業する場合には、MRIを導入するケースが多いでしょう。

MRIを導入するのは費用面だけではなく、建築の面でも難しくなります。
そのほかにも、脳神経外科ならではといえる設備や下準備があるでしょう。
また、立地や内装についても細かく検討していく必要があります。
脳神経外科をスムーズに開業するためには事前の準備が欠かせません。

本記事では、脳神経外科を開業するためのポイントや注意点を紹介します。

脳神経外科の開業資金

脳神経外科の開業資金のうち、大きな割合を占めるのがCTやMRIなどの画像診断装置です。
最新の機器を投入すれば、かなりの資金が必要となるでしょう。
画像診断装置を持つかどうかで開業資金が異なるため、一般的な予算は6,000万円から2億5,000万円程度と幅があるのが特徴です。
開業資金の内訳を把握しておくと、全体的な資金繰りがわかりやすくなるでしょう。

内装費

MRIは、X線や強い磁気を使って診察をする装置です。
そのため、MRIを脳神経外科に導入するためには、検査室の外にいる人や機器に影響を与えないような工事が必要です。
また、外からの磁気がMRIに影響してしまうと正しい診断ができなくなります。
これらの理由から、MRIを導入するためにはシールド工事が必要です。

加えて、MRIの装置は非常に重量があるため、耐えられるような設計も必要となるでしょう。
MRIを導入するためには、内装費も高額になるケースが多いのが特徴です。

設備費

脳神経外科にかかわらず、クリニックを開業するにあたってはさまざまな備品が必要となります。
最近のクリニックに多く導入されている電子カルテは脳神経外科でも必須アイテムでしょう。
そのほか、エコーやCTなどを導入するための費用も計算しておく必要があります。

備品

待合室や診察室に配置する家具や小物、受付で必要となる備品についてもしっかりとリストアップしておかなければなりません。
患者やスタッフの動きをイメージしておくと、どのような備品が必要となるかが見えてくるでしょう。

脳神経外科の平均年収

脳神経外科の開業医における年収は、どのような診察をおこなうかで大きく異なります。
そのため、3,000~8,000万円程度と開きがあります。
加えて、設備導入費に多額の費用をかけていることから、黒字になるまでには時間がかかるでしょう。
このような背景を踏まえると、年収が高いという理由だけで脳神経外科を開業すると失敗に陥る可能性も否めません。
無事に軌道に乗るためにも、しっかりと事前の資金計算が大切になってくるでしょう。

脳神経外科の診療報酬

脳神経外科で利用するMRIも診療報酬の加点対象となっています。
しかし、低磁場のMRIを導入しているクリニックの場合、撮影時間に30分程度かかるため、1日の撮影回数がどうしても少なくなってしまいます。
結果的に、診療報酬も少なくなるというデメリットがあるでしょう。

一方で、高額ではありますが磁場の強度が強いMRIを導入した場合は、多くの撮影件数を得ることができるため、診療報酬にも大きく影響します。
そもそも、MRIは一度導入すると、長く使用するのが一般的です。
イニシャルコストが安い低磁場のMRIを導入した場合と比較すると、長期的なスパンで見た診療報酬の差は歴然でしょう。
診療報酬を踏まえて、導入する機器を選ぶのも大切なポイントです。

脳神経外科の内装や必要な広さ

脳神経外科を開業するにあたって必要となる広さは、MRIを導入するかどうかでも異なります。
シールド工事をすることを考えると、広めの坪数を確保しなくてはならず、60坪程度は必要とされています。

内装に関しては、不安を抱えて訪れる患者ができるだけリラックスできる空間を心がける必要があります。
項目ごとに、ポイントを押さえておくとよりスムーズに開業することができるでしょう。

照明について

脳神経外科を訪れる人の多くは、頭痛やめまいといった症状を持っています。
そのため、待合室の照明があまりにも明るすぎると、不快な印象を与えかねません。
間接照明を使って穏やかな明かりにしたり、大きな窓から自然光を取り入れたりすると安心して過ごすことができるでしょう。
また、天井の高さも高めにしておくと、圧迫感を与えることなくリラックスした空間を演出できます。

検査室について

MRIやCTなどの検査を受けるときは、誰でも緊張するものです。
そのため、検査室はできるだけ緊張感を和らげる内装にする必要があります。
色合いにこだわったり、壁紙をリラックスできるデザインにしたりするのも一つの手段です。
また、BGMで癒しの音楽を取り入れられるようにしておくと、より効果的といえるでしょう。

バリアフリーについて

脳神経外科に限ったことではありませんが、高齢者や車椅子を利用している人が行動しやすいように、内装にバリアフリーを取り入れるのも大切なポイントです。
特に、トイレや廊下はできるだけ広いスペースを確保しておくと、余裕を持って動くことができます。
事前に、シミュレーションをしておくと、手すりや段差が必要な場面について想定することができるでしょう。
それを踏まえた上で、内装を検討していくことをおすすめします。

頭痛を誘発しない内装

脳神経外科を訪れる人の中には、偏頭痛を持った患者も多いでしょう。
偏頭痛は、光や音、匂いに過剰に反応することで痛みを誘発する可能性があります。
そのため、刺激になるようなアイテムをできるだけ排除した内装にすることも脳神経外科のポイントの一つです。
患者がどのような症状を持っているかをベースに考えると、内装も配慮しやすくなるでしょう。

開業立地のポイント

脳神経外科を開業するにあたっては、できるだけアクセスのよい立地にする必要があります。
駅やバス停から近い場所や、車で通院しやすい場所にすることは欠かせません。
特に偏頭痛で訪れる人は、頻繁に脳神経外科を利用する可能性もあるでしょう。
あまりにも住宅地から離れた郊外にあると、患者が通いづらくなってしまいます。

とはいえ、MRIを導入する場合はある程度の敷地が必要となるため、住宅や店舗が密集したエリアだと難しいでしょう。
テナントを選ぶ場合にも、MRIの重量に耐えうる建物かどうかも把握しておかなければなりません。
また、MRIを搬入するにあたっては、搬入経路や配管の問題も浮上します。

患者が通いやすい立地であることはもちろん、MRIの導入が可能かどうかを踏まえてトータルで判断することが大切です。
医療系コンサルタントや建築士と相談しながら開業するエリアを絞っていくと、安心して進めていくことができます。

医院開業物件一覧

開業立地のポイントを理解できたところで、実際にどのような物件があるのかイメージを膨らませることも重要です。
医院開業物件一覧はエリアや診療科目だけでなく、物件の募集状況も見ることができます。ぜひご参照ください。

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脳神経外科を開業するならプロに相談するのも大切

いかがでしたでしょうか。
こちらの記事を読んでいただくことで、脳神経外科医院を開業するポイントや注意点がおわかりいただけたと思います。
脳神経外科はMRIやCTなど特殊な医療機器が必要な分野であり、一人の力で開業するのは困難です。
できるだけプロの力を借りながら、スムーズに開業準備をするのがおすすめです。

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